文献(ソースコード)が失われた文明を、遺物から掘り起こして復元する——それが考古学です。
私たちは同じことを、コンピューターシステムに対して行います。
ソースを失った、あるいは渡されないシステムを、稼働中の実行ファイルやデータベースという「遺物」から復元する。
それが電脳考古学です。
「おそらくこうだろう」は書きません。実行ファイルが実際に行っている動作だけを、解析の根拠とともに記録します。
設計者の記憶や口伝に頼りません。残されたバイナリ・DB・ログという物証から、再現可能な形で組み立てます。
「読み物」では終わりません。そのまま作り直せる精度——つまり図面になって初めて完成です。
人の解析には必ず見落としがあります。だから一人では仕上げません。
業務文脈を読み、何が重要かを判断し、解析を方向づける。
機械的な抽出(画面構成・SQL・項目定義など)を網羅し、人的な取りこぼしを防ぐ。
会話の文脈を持たない社内の独立した視点で成果物だけを点検し、抜け・矛盾・未検証を炙り出す。客先情報を社外に出すことはありません。
この三者を往復させ、「再実装できる」水準に達するまで仕上げます。 実際の案件では、初期評価から複数回の独立レビューを経て完成度を大きく引き上げています。
担い手が、コンピューターの黎明期から現在までの各時代を、実務で通り抜けてきたからです。 古い技術は消えたのではなく、読める人が減っただけ。私たちにとっては、どの地層も「通ってきた現場」です。
ミニコン上の科学計算言語や、マイクロプロセッサのアセンブラから。国内外の初期パーソナルコンピュータを実機で扱ってきました。
国産ビジネス機からPC/DOS/Windows、各種UNIX/Linux、メインフレーム系の本格RDBまで。「いま基幹として動き続ける」層が主戦場です。
アセンブラ・BASICから C/C++、各種スクリプト言語、モダンな言語・Web技術まで。海外製ソフトウェアの日本語化・監修に携わった経験もあります。
私たちは特定ベンダーの製品を売るためにいるのではありません。 お客様がシステムの主導権を取り戻すことそのものが目的です。 だからこそ、現行が誰の作品であっても、どんな古い技術であっても、中立の立場で「遺物」と向き合えます。